女性ホルモンのバランスを整えることが肌乾燥の対策に
乾燥肌対策として女性ホルモンの分泌バランスを正常に保つことが大切です。ストレスは、卵巣機能を低下させ、結果、肌の乾燥を招きます。卵巣機能をしっかりケアすることは、同時にスキンケアすることでもあります。
女性ホルモンのバランスが崩れて卵巣機能が低下している場合、20代、30代の若い女性なら低用量ピルの服用が効果的。卵巣機能が正常に戻れば、肌乾燥も回復します。
また、更年期以降の世代の女性になると、年齢と共に卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌も減少する傾向があるため、ホルモン補充療法などで、エストロゲンの補充をすることで乾燥した肌を潤わせて肌年齢を保つことが出来ます。
むくみを伴う乾燥肌の場合
むくみは、水分が本来あるべき細胞内でなく、細胞の外にたまってしまうことで起こります。これをケアするために、水分を摂取しながら、身体を温めたり(腰湯、半身浴など)新陳代謝を高める運動や食事を摂るようにしましょう。
むくみ対策=乾燥肌対策となります。
栄養素を補って乾燥肌対策を!
皮膚の水分保持に多いに関わっているものは、
「セラミド」
「コラーゲン」
「コンドロイチン硫酸」
です。セラミドは角質層で細胞間をつないでいる脂質です。
コンドロイチン硫酸は真皮層のコラーゲンとエラスチンの間のゲル状の物質で皮膚の水分保持において重要な物質です。
セラミドは動物性と植物性がありますが、植物性の方が人体のセラミドにより近くなっています。
代表的なもので、小麦胚芽や大豆などがあります。
またコラーゲンやコンドロイチン硫酸を多く含むものでは、鳥・豚・魚の軟骨や皮、マグロやぶりの頭、いわし、ししゃも、するめ、たこ、ふかひれ、えいひれなどがあります。
セラミドやコラーゲン、コンドロイチン硫酸の元となる食べ物を多く摂取することも必要ですが、紫外線によって発生する活性酸素の被害を予防することも大切です。
毎日のUVケアはもちろん当たり前です。一度壊されてしまったコラーゲンやエラスチンは元通りにはなおりません。しかし新たに生成し、弾力をとり戻すことは可能です。コラーゲンをとることはもちろん必要ですが、そのコラーゲンやエラスチンの元であるアミノ酸を摂取することが大きなポイントとなってきます。そしてコラーゲン生成時に必須なのがビタミンCです。またビタミンCは活性酸素を排除する役目もしています。また皮脂腺の働きを抑え毛穴を引き締める効果もあり、ニキビやニキビ跡にも有効です。そのほかにもビタミンA、B、Eを摂取すると良いとされています。
ビタミンA
皮膚の新陳代謝を活発にし、肌の潤いを守り、肌荒れや老化を防ぐ作用があります。緑黄色野菜、うなぎ、卵黄などが代表的な食べ物です。
ビタミンB群
皮膚の健康を守り、皮膚呼吸を活発にして新陳代謝を助ける働きをします。豆類、海藻、豚肉などに多く含まれます。
ビタミンE
末梢血管を広げて血行を促進し、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用を持っています。玄米・大豆・植物油に多く含まれています。
◆洗顔料を見直そう!
洗顔で肌を乾燥させてしまうことがあります。洗浄力の強い洗顔料が大切な角質層のうるおい成分まで落としてしまいます。
洗顔はダブルクレンジングで、メイク落としと洗顔料は分けて使うべきです。
洗顔後は、洗顔料が残らないようにしっかりと洗い流します。
洗顔料は、できるだけ刺激の少ない肌にやさしいアミノ酸からできた洗顔料を選びます。洗顔後に肌がつっぱると感じたら、洗顔料を変えてみましょう。