女性ホルモンを増やしてもっと美しくなれる

「月経前症候群(PMS)」の原因と緩和、解消法とは!

月経前症候群(PMS)の緩和と対策

女性ホルモンと上手くつきあうことが肝心です!

月経前症状群(PMS)は女性ホルモンの変化によって起こる病気(症状)です。
もちろん治療も可能です。
月経前症候群(PMS)もストレス(仕事や人間関係など)を受けるとその症状が強くでることがあります。
また、女性の性格によって、くよくよといろんなことを気にするタイプの女性には症状を強く訴える人もいます。



月経前症候群(PMS)の対策としては、
まず、プロゲステロンの分泌が増える黄体期(生理前2週間)には、無理な仕事やスケジュールを入れない工夫も大切。

そして、婦人科を受診して、むくみには利尿剤、イライラには安定剤、痛みには鎮痛剤の処方を受けます。
また、低用量ピルや漢方薬を使う方法もあります。
低用量ピルは女性ホルモンの分泌を一定にする作用があるので、月経前症候群(PMS)の症状を緩和、軽減してくれます。

◆月経前症候群に効く漢方薬があります。

月経前症候群(PMS)に効果のある漢方薬では、

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
加味逍遥散(かみしょうようさん)

があります。


月経前緊張症(PMS)は最近多くの女性に見られる症状です。
それが強く出ているかそうでないかの違いで、誰でも生理前になると変化を感じていると思います。

ただ、それが生活に支障をきたしてしまうくらいの症状だとしたら、それは早めに改善する事が必要です。

漢方では、月経前緊張症(PMS)の症状を、体質別に分けています。

肝気鬱血 【かんきうっけつ】(ストレスのクッション"肝"の働きが落ちているタイプ)
イライラして、あたってしまう。ため息がよくでる。胸がはったり痛かったりする症状。
ノドになにかが詰まっているように感じたり、生理前にお腹が張ったりする方はこちらのタイプ。
これは、ストレスのクッション”肝”の気が滞ってしまったために起こる症状です。
肝は血液の貯蔵庫、解毒作用もあります。
血液がめぐらないと解毒が進まないので、血液が汚れて、吹き出物が出やすかったりもします。

気血両虚【きけつりょうきょ】(元気と血液の両方が足らないタイプ)
このタイプは、生理前になると、眩暈や頭痛がしたり、鬱ぽくなったりします。
不安感も出てくるでしょう。また、生理前や生理中のミスも極端に増え些細な事も忘れてしまう・・
なんて事が思い当たればこのタイプに当てはまります。
生理前になるととてもだるくなり動けなくなるのもこのタイプの特徴です。


肝胃不和【かんいふわ】肝脾不調【かんぴふわ】(肝と胃や脾とのバランスの崩れ)
常にストレスにさらされており、それによって、ストレスのクッション”肝”の調子が悪くなり、その結果胃腸の調子が悪くなり バランスを崩した状態をいいます。

イライラして怒りっぽい、ゲップやあくび、しゃっくりなどが多い。むかむかする。ため息や鬱。
お腹がごろごろいったりする(ガスが溜まる)泥状の便が出たり、生理前になると胃腸の調子が悪くなるのが特徴です。


ミネラル不足によるもの
ダイエットが盛んに行われるようになって、ダイエットの繰り返しにより、代謝が低くなり、身体が冷えます。
食事を正しく取らないためにおこるミネラル不足によるものです。
生理前に特に鬱状態、過食になる傾向があります。

その他色々な症状の組み合わせによって、これ!という1つのタイプに決められるものではなく混在したタイプがほとんどです。

月経前症候群(PMS)の症状を緩和する方法があります。

食生活で月経前症候群を軽減しよう!

毎日の食生活を見直すことで、PMSの軽減を期待できます。
食事を少し工夫するだけで、PMSは上手に乗りきることも可能です。
栄養のバランスが偏った食事は、ビタミンやミネラルが不足しがちになり、月経前症候群の症状が重くなります。
バランスを考えて多くの食品を組み合わせて食べることが大切です。
また、生理前に必要な栄養を意識的に摂ることでもPMSを軽減できます。

◆月経前症候群の時に摂りたい食材は!

豆類(豆腐・納豆・みそ)
緑黄色野菜(ニンジン、カボチャ、ホウレン草)
海藻類(昆布、ワカメ、ひじき、海苔)
植物油脂(オリーブ油、大豆油、サフラワー油)
種実類(ゴマ・落花生・アーモンド)
精製していない穀類(玄米・そば、あわ、ひえ、きび、黒米、赤米、麦)

◆月経前症候群のときに避けたい食材は

砂糖(白砂糖・ジュース)
塩分(食塩・漬物・ベーコン・ハム)
カフェイン(コーヒー・紅茶・日本茶・チョコレート)
アルコール(ビール・日本酒・カクテル)
添加物(加工食品・既成食品)
漂白した小麦粉とその加工品(パン・ケーキ・パスタ)


☆ハーブは、女性の身体の不調を整える作用があります。
イチョウ葉  
血液の流れをよくすることから、さまざまな鎮痛作用があります。

レモンバーム  
消化促進作用があり、また、気分をリラックスさせてくれます。
パッションフラワー 
 緊張をやわらげ、イライラなどの精神症状を静めてくれます
カモミール  
生理を規則的にし、睡眠を助け、頭痛をやわらげます。

パセリ  
利尿効果があるので、足のむくみや乳房痛に効果があります。


※欧米では、月経前症候群(PMS)の症状が重い女性は「γリノレン酸」の摂取量が少ないことが知られており、ビタミンB6とγリノレン酸の補給は月経前症候群(PMS)の軽減には常識となっています。
γ(ガンマ)-リノレン酸は、月見草などの種子油やヒトの母乳、昆布などの海藻類にも若干含まれていますが、ボラージ草の種子油に最も多く含まれています。

γリノレン酸とは!
γ-リノレン酸(ガンマ-リノレン酸)とは、私達の体にとって必ずなくてはならない脂肪酸(必須脂肪酸)の一つです。
似た名前で“リノール酸”というものがありますが、これも必須脂妨酸の一つで、食用油などによく含まれています。

γ-リノレン駿は、このリノール酸から体内で作り出されるもの。
作り出されたγ-リノレン酸は、体の中で様々な働きをする物質に作り変えられていきます。
その中の一つに、かゆみの原因とされている“ヒスタミン”を細胞の外に出さないようにする、“抗アレルギー作用”があります。
平成4年、8月7日、厚生省衛新第64号の許可要件に基づく検討の結果、γ-リノレン酸が特定保健用食品の成分として認められました。その保健の用途は、以下のようになります。

アトピー性皮膚炎の臨床症状の緩和
血清高コレステロール値の低減


月経前症候群に対しては、1日500mg以上の摂取で効果を発揮します。
月経周期の後半(排卵から生理始め)の黄体期にサプリメントなどを利用して飲んでみましょう。

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